科学の芽
来週、高知コアセンターには地元の小中学校の先生方が見学に来られます。
見学対応は、教員とポスドクの大事なお仕事。
「ちきゅう」の映像DVDをお見せした後に、それをふまえてコアセンターの説明をして、
そして館内のさまざまな機器や、コア保管用の冷蔵庫を実際に見ていただくというのが通常の流れ。
コアセンターに着任して4か月。
これまで見習いとして聞いているだけだった私にも、映像の後の説明の仕事がまわってきました。
結構、緊張します。なんせ教えるプロの前でしゃべるわけですから。
いろいろ説明の仕方を考え、引き継いだプレゼンにかなり手を加えました。主な変更点は以下の3つ。
1.向こうが聞きたいことを重点的に言う
2.こちらが伝えたいことを重点的に言う
3.映像の内容はやや古いので、その後のupdateを盛り込む
理科離れが叫ばれている今日、初等教育の先生方には何を伝えるべきか?と自問し、
最後のスライドに入れたのが朝永振一郎さんのこの言葉。
ふしぎだと思うこと
これが科学の芽です
よく観察してたしかめ そして考えること
これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
これが科学の花です
改めて読みなおしてみると、簡潔でじつによく本質をとらえた、素晴らしい言葉ですね。
先生方にはぜひ、「科学の芽」を育てていっていただきたい、このセンターや私が、そのための一助となれば、と思います。
申し遅れました。この日記では、ひよこになりたての一研究者の、南国土佐でのつれづれを綴ります。