15年

あの日は確か連休明けの火曜日。夜明け前のまどろみの中、大きく揺れました。停電。続く余震。ラジオは震源明石海峡であること、神戸市内で怪我人が出ていることを報じていました。明るくなってご近所に様子を聞いてみると、どうやら地下鉄は動いていない模様。西宮にあった学校に行くことは無理な様子でした。
昼前に電気が復旧。テレビを点けたその映像を見て、息をのみました。倒壊した高速道路、広がる火災。未曾有の大災害が起こったことを理解するには、しばらく時間がかかりました。その日の午後、神戸の空は焦げ茶色の雲に覆われていました。

水汲み、疎開、学校再開、避難所、代行バス、御影の乗り換え、電車の開通、仮設住宅活断層、震災の帯。いろいろありました。神戸の街もずいぶん変わり、私自身も大きな影響を受けて地球科学を志しました。
薄れつつある当時の記憶に、15年という時の長さを感じずにはいられません。いま振り返ってみて思うこともまたいろいろありますが、あえて今日は何も書かないでおきます。

合掌。